SUPERCOZI
  • RGB Paris Radio Show & Interview / 2025 Nov 26th

    Read in English / Lire en français 「アブソリュートリー・ライブ」はプロデューサーのリュック・マリアーニ氏がメインホストをつとめるパリ拠点のRGBラジオで放送される音楽番組です。また、ゲスト・ホストとしてアーティスト選定と音楽キュレーションをNzeが不定期で担当しており、彼によってこの特別番組は構成されました。 SUPERCOZIの音世界に焦点を当てたこの2時間の番組は2025年11月12日に放送され、Nzeによるインタビュー(46:32-01:03:40)も収録。彼女の回答はフランス語に翻訳され、ナレーションはフランス人アーティスト、アルシペルが担当しました。 Interview de SUPERCOZI par NZE : Q1 : スーパーコージ、こんにちわ。1996年のセカンド・サマー・オブ・ラブ(あの頃だ!)は、多くの人にとって形成的な経験だった。日本でも同じだったと言いましたね?そこからエレクトロニック音楽に専念することを決めたのですか? そうですね、「セカンド・サマー・オブ・ラブ」は、日本でも変革的なムーブメントでした。アート、音楽、本、ファッション、建築や造形作家、生花アーティスト、アニメに至るまで、アンダーグラウンドなカルチャーシーンやライフスタイルに大きな影響を与え、多くの若者が日本の伝統的なルールや息苦しい社会的圧力にとらわれない考え方や表現、生き方をするようになった。 それはドラッグやロックンロールのことではなく、オルタナティブな日本文化の誕生のようなものだった。いわゆるテクノ・ヒッピーやデジタル・ノマド文化の始まりでした。今世界中で活躍している日本人の多くが、あのムーブメントから影響を受けていると思います。 音楽面について語ると、私はそれ以前からテクノや、ニンジャチューンなどのブレイクビートやトリップホップ、またドラムンベースに傾倒していたので、あのムーブメントが私のエレクトロニック音楽に対しての興味に火をつけた訳ではありませんでした。 でも野外フェスなどを通して、インテリジェンスなダウンテンポ・エレクトロニック音楽を知り衝撃を受けたんです。とても知的で深いグルーブを持ち、思いもかけない壮大な展開を持ち、時にはビートさえないのにゆったりと楽しめる音楽。 特にアンビエント音楽は、80年代半ばからブライアン・イーノの作品を通じて既に大好きだったのですが、それを更に進化させたような音を発見して感動しました。 私はその前から神秘主義や東洋哲学などの本も沢山読んでいたのですが、それらを想起させる、とてもミスティックでスピリチャルな音楽に沢山出会いました。聴きながら宇宙や人生の神秘や、さまざまな事象に想いを馳せる事のできる音楽。そういう音楽にはそれまで出会った事がなかったので啓示的でした。 Q2 : あなたの音楽は、例えば、アレックス・パターソン(ザ・オーブ)、システム7やミラー・システム(スティーヴ・ヒレッジとミケット・ジラウディ)、FSOLやエンテオジェニックなど、サイケデリアを取り入れたダウンテンポのリズムにサイトランス、アンビエント、ダブをミックスするのが好きな人たちと同じシーンに属していると言っていいのでしょうか? あなたが例としてあげたアーティスト達は、それぞれがオリジナルな世界観を極めた、私にとっての真の先駆者たちです。 勿論、彼らの多くから私は影響を受け、貴方が形容したように、ダブやアンビエントの要素を融合させ、サイケデリアのヒントを散りばめたダウンテンポを沢山制作してきました。私は自分がまだ彼らのレベルに近づいたとは思いませんが、私の音楽が貴方に彼らを想起させたとしたらとても光栄な事です。ありがとうございます。 Q3 : 1970年代にゴングに参加していたスティーブ・ヒレッジとミケット・ジラウディが、あなたのアルバム2枚に参加しています。その経緯は? 私は2005年、東京でDJショウをやった際、共通の友人が連れて来てくれた彼らに出会いました。彼らも同じ時期にシステム7の日本ツアーをやっていたんです。勿論、私はそれ以前からゴング、スティーブ・ヒレッジ・バンド、システム7は知っていて尊敬していたので大きな出来事でした。 私はその頃、前夫でオーストラリア人プロデューサーのガス・ティルと二人の子供達とバリ島に住んでいました。そしてスティーブとミケットもバリ島が以前から大好きで毎年休暇で来ていたので、その際にハングアウトするようになったんです。 ガスも二人を大変尊敬していたので、セミニャックにあった我が家のスタジオで沢山の時間を4人で一緒に過ごしました。お互いのオススメ音楽を聴かせあったり、私達の制作中の曲にスティーブがギターでセッションしたり。また彼らの滞在していたホテルやヴィラで家族ぐるみで午後を過ごしたり(スティーブは幼い息子にボディーボードの乗り方まで教えてくれた!)、私がジープを運転してウブドやビーチや山間部へ行ったり。素晴らしい想い出です。私がバリ島を去る2018年まで、何度もそういった時間を共に過ごしました。 私達の最初のコラボ、『チルドーム・リフュージ』はそんな時間から産まれました。私がバリ島で立ち上げたレーベル、ハイポエスプレッソが2007年にリリースした、最初のチルアウト・コンピレーション『チルプレッソ・ダリバリ1』用に、私達はSystem 7のアルバム『Golden Section』収録曲の『Sinom X Files』からガムランのループをサンプリングし、新たな楽曲を構築したんです。それを二人に聞かせたところ大変気に入ってくれて、スティーブがギターを弾いてくれたんです。 その他、『It Doesn’t matter』という、私とガスのユニット、ゼン・レモネードのチルアウト曲でも彼は美しいギターを弾いてくれました。またミケットは私のソロ楽曲『Trigger Happy Morons』にシンセで参加もしてくれています。 Q4 : プロデューサー、ライター、DJとして数多くのコンピレーション・プロジェクトに参加した後、現在はあなた自身の名義で数枚のアルバムをリリースしていますね。最新作はニースで録音されたもので、ジャズとエレクトロを融合させた “クー・ド・メートル (熟練の結果として生まれた傑作)”とも言うべき作品です。このアルバムについて教えてください。 大変親切な形容を有難うございます。嬉しいです。お話の『シネマデリカ』は2024年リリースの作品で、制作から最終ミックスまでを自分一人で終わらせた初めてのフルアルバムです。この音世界を語るにあたって欠かせない要素として、私の人生の背景を少し説明させて下さい。 私は幼少時から東京を離れる1999年まで、欧州の文化、アート、音楽、本を文化的な基礎として吸収しながら過ごしました。両親が、映画音楽やクラシック音楽のレコードのボックスセットを持っていて、12歳頃からほぼ毎日、学校から帰宅した後に聴いていました。ミシェル・ルグラン、ニーノ・ロータ、エンニオ・モリコーネなど、数多くのフランスやイタリアの作曲家による素晴らしい映画音楽に幼い私は夢中でした。あのBGMなしでは、子供の頃の記憶を呼び起こすことはできません。 思春期からはフランス文学に傾倒し、大学に入る頃にはサガンの翻訳本はほぼ全て持っていましたし、アルベルト・カミュ、ボリス・ヴィアンなども読んで尊敬していました。また、ロベール・アンリコ、ゴダール、ルノアール、ジョゼフ・ロージー、フェリーニ、ヴィスコンティといったフランスとイタリアの映画監督には深く傾倒し、名画座に通ったり、レンタルビデオで週に何本も見ていたんです。それから、パリを舞台としたダダイズムやシュールリアリズム運動にも人生を通して深い影響を受けました。母がアートファンで、東京で開催される大きな展覧会には、私が子供の頃から必ず連れて行ってくれたんです。そこからマンレイやマルセル・デュシャン、ピカソ、マティスやゴッホ、ジャンコクトーなどに関する本も読み漁っていました。そしてそれらに頻繁に舞台として登場するコート・ダジュールは、数えきれないアーティストにインスピレーションを与えた魔法の地のようなイメージがあったんです。 だから、2016年夏、50歳になる少し前に初めてニースを訪れて、この地の太陽、風景、風、生き生きとした旧市街などを体験したとき本当に感動しました。長い歳月を経て、マティスが愛した光の中に実際に自分が立っている、という人生の神秘、奇跡が信じられなかった。その瞬間に、何年かかってもいいから、自分のフィルターを通した南仏の空気感を、地元のミュージシャン達をフューチャーして、実験的でシネマティックなアルバムに昇華したいと決心したんです。その後コロナや長い鬱の時期もあったりして、結局8年もかかってしまいましたが、満足いくクオリティで成し遂げたことに満足しています。 『シネマデリカ』には、ニース在住の4人のフランス人ミュージシャン(尊敬されるジャズピアニスト重鎮のジョー・カイアット、ジャズギタリストのシェノール、インド系シンガーのラッチミー、クラシカルギタリストのニコラス・バーチェル)の他、ブルガリア人ジャズピアニストのマーティン・デネブ、ウクライナ人チェリストのアルテム・リトブチェンコ、米英のシンガー二人、米国人MCなどが参加しています。内容は映画的な雰囲気を持つサイビエント(サイケデリア要素のあるアンビエント)、トリップホップ、変拍子のアシッドジャズ、クラシカルな要素が入ったダウンテンポなどを融合させた8曲が収録された49分のアルバムです。 …

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  • Émission et interview sur RGB Radio Paris / 2025 Nov 26th

    Read in English / 日本語で読む ” Absolutely Live ” est une émission musicale diffusée sur RGB Radio, basée à Paris. Le producteur et animateur principal est Luc Marianni, et le coanimateur occasionnel / sélectionneur d’artistes et curateur musical est Nze, qui a conçu cette émission « Supercozi spéciale ». Cette émission spéciale SUPERCOZI de 2 …

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